時代を超えた風格と気品ある古いらんまを現代建築に生かしてみませんか?値段はチョットお高いですがいづれ劣らぬ逸品です。価格等のご質問は、お問合わせフォームよりお気軽にどうぞ!

①The waves

The work of waves that were produced about 120 years ago by wood of zelkova , are simple and bold design .

 日清・日露に勝利した頃の作と思われ、堂々として、伸び々して、ゆったりとした、大胆な図柄です。
 勃興する時代の力強いデザインは、現代人が同じものを作っても、なかなか、力強い線が出るものではなく、なんとなく、いじいじとした、伸びのない波になってしまうのは、何故でしょうか?
 材料は欅で、神戸の廻船問屋だったという200年近く経った家に入っていたものらしいのですが、私は禅宗のお寺に入っていたのではないかと思っています。神戸震災後に買い求めた物もので、見事なあ・うんの呼吸を示しています。
 単純なもの程、むずかしいという典型的な例として、富山県が誇る井波も、見習うことの多い作品です。 欅一枚板・一組100万

 

 

②goods of Noh songs

The work of goods of Noh songs that contains drum , fan and etc. were produced about 80 or 90 years ago by wood of paulownia .

 この欄間は、何となく、この欄間の入った座敷で謡曲をうたっていた主人の面影をホウフツとさせる、趣味の高さのうかがわれる欄間です。

 材料に、わざと、桐の木をえらんであることも、あたりのやわらかさ、やさしい光沢を生み出すことを計算してのものと思われます。
 井波の厚彫り欄間に比べて、平面的にみえますが、(特に現代人の多くは、厚ければ厚い程、いい欄間と思っている人が多いのですが)鼓のひもから感じられる動きは、かなり上手な人の作品と思われます。  桐一枚板・一組52万

③In the tea room

The work is used in formal tea room that was build about 100 years ago , is dynamic and simple design. That is exactly "Cool Janan".

 桧の柾板を、と草ですり出しにして、比較的やわらかい夏目をへこませ、比較的硬い冬目を浮き上がらせている。
 見切りザンにスス竹の曲げ物を使用している逸品。これぞ、数寄屋建築の神髄といった欄間。格調高い欄間です。  桧一枚板・一組120万

④Japanese painting

Production age unknown , Jananese painting , but is not printing.

 この欄間で先ず、注目すべきことは、欄間の枠である。
 この枠は、材料が桜材で、寸法から言うと、関西に入っていた欄間である。特に欄間枠の面の取り方に特徴があり、一本のサンの上下に面が取ってあります。 これは、見た目から言うと、平面的な水墨画の欄間に、アクセントをつけ、ひきしめる役割をすると同時に浮き出させる効果を考えたものと思われます。
 又、地域的特性からいって、古来、大阪は、日本の唐木家具の一大産地であり、明治・大正までは、唐木指物の職人が作ったもので、紫檀・黒檀・花梨の茶棚に見られる面の取り方と同じものです。現在ならば枠だけで三十万する程のものです。 水墨山水・一組75万

⑤Dragon & Tiger

The work of dragon and tiger in a bamboo forest that were produced about 150 years ago , are Japanese orginal design( not Chinese).

 福井県の奥越と呼ばれる地方の造り酒屋に入っていた欄間、未だ本物の虎を見たことのない時代に彫られた、虎の欄間、福井県には、今立町出身の(岸駒)という虎の絵で有名な絵描きが居た所ですが、その岸駒の虎にも似たこの虎は貴重な作品です。
 現在、消毒・修理中ですが、竹の勢いのすばらしさに目を見張ります。

桧一枚板・一組95万

⑥around Lake Biwa

The work of part of 8 scene ( 2 scene ) around the Lake Biwa that contain falling wild gooses and wooden ship ,
and that was produced about 150 years ago , is excellent design.

 150年以上経った近江商人の家に入っていた欄間。
 井波彫刻の彫りと違って薄い木を、いくつも組み合わせて、立体感を出しています。図柄は近江八景の一部で、新しく補修した部分は、欠損部を想像して、復 元したものです。舟にかけた網の彫り方、空から降りてくる雁の群れの彫り方が圧巻です。逆まく波の表現もすばらしく、作者の技術の程が、うかがわれます。

 左下隅に川㟢と彫ってある所から、現在でも続く大阪横堀の川崎ランマさんの何代も前の人の作品ではないかと思われます。 吉野杉一枚板・一組95万

⑦Flower in vase

The work of flowers in vase ( knitting bamboo ) and crabs that used in prostitution house  about 95 years ago ( TAISHO period )
, is humorous disign , that crabs imitate man and flowers imitate woman.

 福井県で100年経った料亭に入っていた欄間です。
 欄間自体に大正期のものと思われる、大正ロマンの香りを残す。図柄自体も花籠にカゴという珍しいものです。
 福井県には、もともと、三国仏壇という木彫りの産地があり、その仏壇の彫刻師が彫ったものか、それとも、鎌倉彫りにも似た技法からみて、東海道側で作られたものか、定かではありません。
 動きを感じさせるカニと、優雅にも見えるカニを結んだヒモの曲線が、現代人が、忘れつつある、建築における遊び心を感じさせます。
 材料は、桜材で、曙色に塗った枠のあやしいまでの朱色も、現在では、あまり見ることのなくなった大正ロマンを思わせる紅色です。 材不明・一枚60万

⑧The pair carps

The work of pair carps that were produced over 240 years ago ( EDO period ) by free hand sawing , represent vividly and design cool .

 今から三十年程前、岐阜県大野郡宮村の山側を車で通りかかった所、二百四十年経つといわれる古い家の解体現場に出会いました。勉強のためと思い、車を降りました所、この欄間を見つけ、是非ともということで、譲り受けたものです。

 御存知の様に、宮村は、昔から飛騨一宮といわれ、表日本と裏日本を分ける分水嶺、宮峠のふもとに在る村で、飛騨一宮神社には、左甚五郎の目なし馬と呼ばれる木彫りの馬が伝わっています。
 この双鯉の欄間の特徴は、その大胆な構図と迫力、生き生きとした伸びやかな線、
そして、リズミカルな波とアブクは、到底、常人のまねできるものではなく、もし、甚五郎作でないにしても、当時の飛騨の匠の技術、センス、心意気のいかに 高い水準であったかを物語るもので、現代の名人がガラスを当てて、その図を写し、全く同じように彫っても、絶対に、この様な出来ばえになるものではありま せん。
 特に糸ノコミシンの発達した現代の機械的な線と、手引きのノコで彫ったこの作
品は、波のうねり、アブク1つの円を比べても、古来、名だたる書家や画家の線一本が違うのと同じく、天才的なものがあり、アブクの配置のみを見ていても、不自然さを感じさせない、すばらしい作品です。

モミの木3枚ハギ・一組300万

⑨Tortoise

The work of tortoise that was produced about 150 years ago , is simple design used in country house.

 水車の板を利用して作った欄間です。
 大正時代に岐阜県吉城郡国府町瓜巣にあった。当時、100年経った家を、古川町高野に移築した際についてきた欄間で、その後、その家も取り壊され、欄間だけが残っていました。
 現在、白川村の、重文和田家の土蔵の壁にも同じものが入っています。元来、スカシ欄間の図柄としては、鶴亀はよくある図柄で、この欄間と対で、折り鶴をすかした欄間あったのではないかと思われます。
 欄間を入れたくても手に入らない時代に、白川郷から、飛騨古川一円にかけて、作られていたものと思われます。 杉一枚板・一枚25万

 

⑩crest

The work of plam , bamboo , pine and family crest  were produced about 40 years. The family crest in center is called "Mitsudomoe".

 彫刻欄間、オサ欄間、スカシ欄間と共に、昔から用いられてきた欄間手法で、珍しい杢目とか、天然の面白い素材(虫食い等)があった場合に用いられました。これも、一種の遊び心と思われます。
 これは、桧の根杢を利用した(通称あづき杢と呼ばれる)ものです。

桧一枚板・一組枚12万

⑪around Lake Biwa

The work of 8 scene around Lake Biwa that was produced about 100 years ago ,  represent carefree country life.

 近江八景の原形とも思われる欄間です。
 その彫り方は、ふくりん(彫刻のまわりの板)と彫刻の部分の境目がないもので、古来の欄間はすべて、こうだったのですが、だんだんと厚彫りになってくる と同時に、このやり方ですと、木がひよった場合に、欄間の鴨居溝に入らなくなることがあるために、現代に近づくと共に彫刻の部分の外側の板の部分をうすく 落として、ひずみを矯正できる様にしてきたのが現代の欄間です。
 この欄間の特徴は、如何にも漫画か、おとぎの国を思わせる様な、のんびりとした風景で、コセコセした現代人には、学ぶことの多い欄間です。
現在、これ程の暖かみを感じさせる欄間はないように思われます。

くす一枚板・一組38万

⑫grape tree & squirrels

The work of grape tree and squirrels was produced over 100 years ago by Japanese skillful workman named "Ooshima Goun".
He lived in Inami Toyama pref. was a great carver of RANMA.

 御存知、初代「大島五雲」の欄間。”ぶどうにリス”現在、井波彫刻師の大多数が加わっている「五雲会」の始祖。
 現在の井波欄間の興隆は、この人が、作ったといっても過言ではない位の名人。この作品は当人晩年の作ではないかと思われます。
 ぶどうのつるに、円熟した技法が見え、材料はくすの木、ぶどうにリスは、武道を立っするとも言われ、昔からの図柄、余程天井が高かったのか、欄間のHが一尺八寸もあります。 楠一枚板・一組750万